体のにおいはあまり気にならないという人でも、足だけはどうしてもにおいやすくなります。特に、靴下に革靴で朝から晩まで過ごすサラリーマンなどは、最も足がにおいやすく、靴下や靴のにおいに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
足のにおいの原因は、足がかいた汗が靴の中で蒸れて雑菌を繁殖させることです。実は足だけで一日にコップ1杯分の汗をかくとも言われており、それが靴の中で蒸気になっているのですから、その蒸れ方はかなりのもの。女性の場合でも、意外とストッキングは通気性が悪いので、ストッキングにパンプス、というのはかなりにおいが気になりますし、冬場のブーツも蒸れやすいので一年中足のにおいを気にしていなければなりません。素足にサンダルやミュールなどを履いていれば、においは気にならないのですが、仕事のときはそういうわけにもいきませんよね。靴やパンプスでの足のにおい対策は、どうすればよいのでしょうか。
まずは、できるだけ通気性の良い靴や靴下を選ぶことです。汗で蒸れてしまうことがにおいの原因なのですから、通気性のよい靴で湿気を逃がしてやるのが一番。女性ならば、オープントゥのパンプスにするとずいぶん違ってきます。さらに靴は毎日同じものを履くのではなく、何足か用意しておいて2〜3日のローテーションで使い、履いた翌日は靴箱にしまわず玄関で陰干しすることで奥までしっかり乾燥してにおいがつきにくくなります。気になるようならば、市販の消臭スプレーを使ったり、お茶殻を乾燥させたものをしばらく奥に入れておくことで、においは消えやすくなります。
また、生活習慣を改善することによって、足の汗は減らなくても汗の成分が変わってにおいがしにくくなるといわれています。たとえば、脂分の多い食事ばかりしていると、汗もべたついたものになって雑菌が繁殖しやすくなります。また、お風呂で足の指の間まで石鹸で丁寧に洗うことで、足の雑菌をきれいに落として翌日においが発生しにくくなります。古い角質は軽石などでこすり取ってやることも大切で、雑菌のエサになるようなものを残しておかないことが大切です。それでも気になる人は、足の雑菌の繁殖を抑えるクリームやジェルなどを付けてから靴下や靴を履くのもいいですし、ストッキングの上から汗を拭くことができる便利なシートもありますので、携帯しておくといいかもしれません。