最近消臭グッズが巷にあふれていますが、消臭というのは本当に必要なのでしょうか。中には、多少においがしても生活に支障ないから気にならない、という人もいますよね。確かににおいというのは、不快ではありますが、物理的に邪魔になるものではありませんし、そもそも目に見えないものです。体から嫌なにおいがしていると他の人には迷惑をかけますが、家の中で多少不快なにおいがしていても誰にも迷惑をかけないし、という考え方もあるかもしれません。しかし、消臭というのは実は大切で、健康的な生活を送るためには必要なことなのです。
においが問題となる理由のひとつは、人が不快になるだけではなく、その原因が雑菌やカビであるためです。たとえば、汗も汗自体がにおいを発するわけではなく、汗と皮脂が回りあって酸化し、雑菌が繁殖することによってにおいが発生します。シーズンのはじめにエアコンをつけたときに、独特のにおいがするのは、中でカビが繁殖しているため。排水溝のにおいなども、言うまでもなく雑菌によるものです。もちろん、単純に食べ物のにおいやタバコのにおいが気になることもありますが、多くの場合には雑菌やカビがにおいのもとになっており、それをもとから取り除くことが健康的な生活につながるのです。
また、体のにおいに関しては、自分だけの問題ではありません。加齢臭がするようになって家族に嫌がられるくらいならまだましなほうで、体臭がきついと人と会っても良い印象をもたれませんし、口臭が気になって楽しく談笑できないなど、社会生活にも悪影響を及ぼすようになります。自分では気づきにくい自分の体臭ですが、一度気づいてしまうといつもそれが気になってコミュニケーションに支障をきたすことも少なくありません。体のにおいをケアすることは、今や社会人にとって必要になりつつあるのです。
病的なものでない限り、においというのは努力することである程度気にならなくなるものです。石鹸を消臭タイプのものに変えたり、シャワーをマメにするようにしたり、制汗剤を利用するだけでも、汗のにおいはずいぶん違ってくるはず。消臭剤や消臭グッズをうまく利用して、健康的で明るい生活が送れるようになるといいですね。