キッチンには、においの原因となる場所がいくつもあります。排水溝や冷蔵庫、コンロまわり、生ごみなど、それぞれが違う原因で嫌なにおいを発生させているので、キッチンの消臭をするためには、その場所に適した方法で対処する必要があります。毎日の食事を作るキッチンですから、嫌なにおいがするのはできるだけ防ぎたいですよね。キッチンの消臭はどうすればよいのでしょうか。
まず排水溝のにおいですが、基本的にはキッチンの排水溝には排水トラップが設置されていて、常に水がたまることによって下水からの悪臭は上がってこないようになっています。排水溝から悪臭がするというのは、そのトラップ自体が汚れているか、トラップが故障しているのが原因となっていることが多いので、まずはトラップを掃除がてら点検してみましょう。トラップのさらに奥は、掃除が難しいので、市販のパイプクリーナーなど投入するだけの洗剤を利用するのがおすすめです。まれに、シンクの下に伸びている排水ホースが外れているなどの設置ミスによって排水が漏れてしまうことがあります。その場合にはシンクの下の収納のあたりから悪臭がすることが多いので、チェックする必要があります。
冷蔵庫のにおいが気になる場合には、まず冷蔵庫の中をきれいに掃除します。冷蔵庫にはいろいろな食品が詰め込まれており、その食品自体のにおいが混じりあって不快なにおいとなっている場合もありますが、食品の液だれなどが時間がたってにおいの原因になっていることもあります。冷蔵庫の中を整理して、きれいに拭き掃除するのが冷蔵庫消臭の第一歩。それでもにおいが気になる場合には、冷蔵庫用の脱臭剤を使います。市販の脱臭剤を使ってもいいですし、真っ黒になるまで焼いたパンを炭の代わりに冷蔵庫の隅に入れておいても脱臭効果を得ることができます。
キッチン独特のにおいとしては、コンロ周りの油のにおいも悩みの種です。料理をするときには、油を使うのは避けられませんし、炒め物や揚げ物をするとどうしてもある程度油が飛び散ってしまいます。すぐに拭き取れば油汚れは簡単に落ちるのですが、うっかり放置していると固まってしまって拭いただけでは落ちませんし、コンロや壁は料理の後に拭いているという人でも、換気扇まで毎日洗うわけにはいきませんよね。しかし、油のにおいについては汚れを落とすのが一番の消臭方法。しかもこまめに掃除することが効果的に消臭をするコツになります。手が届く範囲は料理の後に必ず布巾で拭いたり、年末だけではなく定期的に換気扇の掃除をすることで、油のにおいはかなり解消されます。面倒かもしれませんが、油が固まってしまうと掃除がかなり大変になるので、毎日サッと拭いているほうが確実に簡単です。もしも油汚れが固まってしまったら、専用の洗剤をかけて柔らかくしてから拭き取るときれいになります。重曹なども油汚れの掃除には有効です。
最後に最も悩んでいる人の多い生ごみのにおいの解消法です。夏などには時に深刻になる生ごみのにおいですが少し気を付けるだけでずいぶん消臭効果が得られます。まずは、捨てるときにしっかり水切りをすること。生ごみがにおいを発するのは、そこから漏れる汁が大きな原因のひとつです。捨てる前にできるだけ水を切っておき、ゴミ袋のそこに新聞紙を敷くなど、漏れた水を吸収するような工夫をしておくことでにおいはかなり軽減されます。そのほか、生ごみに直接酢水やクエン酸水をスプレーして雑菌の繁殖を抑えたり、乾燥させたコーヒーやお茶の殻など消臭効果のあるものを生ごみに振りかけたりするのもいいでしょう。